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      言いたい放題 36  
    181.ウェルテル効果  
   

 18世紀、ドイツの文豪ゲーテの「若きウェルテルの悩み」という小説が出版された時、自殺を扱った本の内容が驚異的な影響を及ぼし、ヨーロッパ中でウェルテルをまねた自殺が相次いだそうだ。影響が大きいのでいくつかの国では発行禁止にしたそうである。

 そして、そのような現象が現代にも見られると、カリフォルニア大学の社会学者デイビット・フィリップスが言っている。

 自殺の一面記事が広く公表された地域では、その直後に自殺率が劇的に増加していることが彼の研究で示された。

 「自殺しようかどうか悩んでいる人」が自殺の記事を見て、それを模倣して自殺をする。事故に見せかけて自殺をする。一人の自殺の場合は一人の人が、殺人を含む複数の人が死亡した場合は、大きな事故が発生する。若者が自殺した場合は若者が自殺や事故を引き起こす。

 また、アメリカでは、殺人や暴力行為が公表されるとそれに刺激された事件が多く起きる。ヘビー級のボクシングのチャンピオン戦のテレビ放送が行われると、殺人発生率が上がる。黒人選手が負けるとその後10日間若い黒人が殺されることが多くなる。というデータもあるそうだ。

 今日本では、秋田の母親が自分の子供を殺害した事件(近所の子供の殺害)が、新聞やテレビで連日放送されているが、これも「ウェルテル効果」が起きないと心配だ。

 色々な事情があって、今回の母親と同じように「自分の子供を疎ましく」思っている親がマネをするのではないかと、・・・。

 そのような行動を促す報道にならない様に注意してもらいたい。

 

 
    182.ロー・ボール・テクニック  
     ロー・ボール・テクニックとは、最初は好条件で決意をさせ、その後、好条件を取り除いても、最初の決意を大事にするという、人の心理を利用した説得法。

 例えば車の販売。最初は好条件を提示し購入を決定してから、間違いがあったと好条件を取り下げても、もうすでに決定しているのでそのまま購入するとうもの。

 一貫性の原理により、人は自分が決めたことには責任をとらなければいけないと考える傾向が強い。それが最初に提示された条件に予想外の変更が加えられたとしてもそう考える。こうした心理を応用したのが、「ロー・ボール・テクニック」である。

 ロー・ボール、つまり、釣り球でまず簡単に捕らせてしまえば、次の要求も受け入れやすくなるということである。

 

 
    183.国語調査  
     平成18年7月26日、文化庁から、平成17年度「国語に関する世論調査」の結果が発表された。

 その中で、「使う言い方、気になる言い方」に関する調査があった。自分でも間違って使っているようなので、戒めのために、ブログに掲載しておくことにした。

 ● 使う言い方

@ 周囲のみんなに,明るくにこやかな態度を取ることを 

 あいそ(う)を振りまく  48.3%  
 あいきょうを振りまく 43.9%
 どちらも使う  5.5%  
 分からない 2.3%  

A 激しく怒ることを

 怒り心頭に達する 74.2%  
 怒り心頭に発する 14.0%
 どちらも使う  1.8%  
 分からない 10.0%  

B 我慢できない思いを

 肝に据えかねる 18.2%  
 腹に据えかねる 74.4%
 どちらも使う  2.7%  
 分からない 4.7%  

C はっきりと言わないあいまいな言い方を

 口を濁す 27.6%  
 言葉を濁す 66.9%
 どちらも使う  3.1%  
 分からない 2.4%  

 ● 気になる言い方

 @ うそをついてあとで後悔した

   気になる        ・・・・・ 41.2%
   気にならない      ・・・・・ 54.4%
   どちらとも言えない  ・・・・・  2.7%
   分からない       ・・・・・  1.7%

  → 後悔は「あとになって悔やむこと。」

A 早起きして行ったのに,順番を一番最後にされた

   気になる         ・・・・・ 44.9%
   気にならない      ・・・・・ 50.5%
   どちらとも言えない   ・・・・・  3.0%
   分からない        ・・・・・  1.7%

  → 最後は「物事の一番おしまい。一番あと。」

B 今年の元旦(がんたん)の夜は,みんなで初もうでに行こうよ

   気になる         ・・・・・ 53.2%
   気にならない      ・・・・・ 40.8%
   どちらとも言えない   ・・・・・  3.1%
   分からない        ・・・・・  2.9%

  → 元旦は「元日の朝。」

C その方法は,従来から行われていたやり方だ

   気になる         ・・・・・ 19.6%
   気にならない      ・・・・・ 74.4%
   どちらとも言えない   ・・・・・  3.1%
   分からない        ・・・・・  2.8%

 → 従来は「以前から今まで。これまで。」

D 美術館建設の候補地として,この村に白羽の矢が当たった

   気になる         ・・・・・ 58.3%
   気にならない      ・・・・・ 35.3%
   どちらとも言えない   ・・・・・  3.2%
   分からない        ・・・・・  3.2%

 → 「白羽の矢が当たった」は通常「白羽の矢が立つ・立った」と使う。

 国語に関する世論調査とは

  文化庁では,国語施策の参考とするため,平成7年度から毎年「国語に関する世論調査」を実施している。平成17年度は,敬語に関する意識を中心に調査した。また,例年取り上げている,慣用句等の言葉の言い方についても調査を実施した。報告書は,独立行政法人国立印刷局から市販される。  
 以上、国語調査のホームページから http://www.bunka.go.jp/1kokugo/17_yoron.html

 

 
    184.人事考課と評価  
     評価とは「物の善悪・美醜などを考え、価値を定めること」、人事考課とはその評価の中で「仕事上の行動や結果、能力を評価すること」である。

 古くは「律令制で、毎年各官司の長官が官吏の勤務成績を評価すること。」を考課と言った。

 仕事をする中で、誰をどのように評価するかということは、基本的に自由であり、気に入ったとか、ウマが合うとか、いろいろあるであろうが、どう思うかは自由である。そして、それにあった付き合いをすればよいことである。自分にとって都合がいい人、都合よく対応してくれる人が、よい評価になるので当然のことである。

 ただ問題は、そのような個人の判断で、企業で行う人事考課を行ってしまうことある。

 人事考課と評価とは別物である。
 年に2回か3回、人事考課を行う時は、そのような個人的な判断ではなく、決められたルールと基準で行うことが「人事考課」なのだ。

 それを混同してしまうから、問題が生じる。人事考課は一定のルールと基準によって仕事上の行動や結果を評価することであって決して人物評価や好き嫌いの評価ではない。

 でも現実は、そのようなルールや基準によって判断するのではなく、考課者の好き嫌いや、価値観や、自分に都合のよいと思われる評価付けになっているケースが多い。

 だから、会社に仕事をしにきているはずなのに、仕事よりは上司にうまく取り入った方が、評価がよかったり、要領のよい人が出世したりする。

 そしてその要領のよさで出世した人が、また、部下の評価をするわけだから、同じことの繰り返しになってしまう。

 人事考課する前に、人事考課のルールと基準を明確にすることが大前提である。(それから、評価する人の意識改革も必要)

 

 
    185.禁煙宣言  
     先日、テレビで禁煙をするための有効な手段は、周りの人に禁煙を宣言することだと、専門家が言っていた。

 確かに、宣言することで、自分にプレッシャもかかるであろうし、周りからの目もあるので、「禁煙」の有効な手段かもしれない。

しかし、それは「最初は自発的にはじめた禁煙」であっても、宣言することで「周りの人に監視されて、やらされる禁煙」に変わってしまうのではないだろうか。

当事者は、喫煙習慣からの脱却という課題のほかに、周りの目という心理的なプレッシャーを感じて、つらくて苦しい「禁煙」になってしまう。仮に、うまく禁煙できても、「周りの目」がなくなると、リバウンドで、また、喫煙ということになってしまう恐れがある。

 本人が「自分は意志が弱いから、禁煙宣言して周りの力を借りてでも禁煙したい」ということであればよいが、他人が「禁煙宣言しなさい」と勧めるのはいかがなものか。

 「あなたは自分の意思で禁煙できないから、宣言して周りの人に監視してもらいなさい」と言っていることになる。なんて失礼なアドバイスなことか。

 仕事も禁煙も、監視されるからするのではなく、自分の意思で行うほうが、うまく行くのではないだろうか。

 

 実は、私も、タバコを吸わなくなって、半年が経つ。今まで特に禁断症状やタバコを吸わないことでの苦痛がなったので、多分、今後も吸わないであろう。

 で、タバコを吸わなくなった当初、妻が「禁煙するの?」{禁煙はじめたの?}と聞いてきた。私はその都度、「ううん、ただタバコを吸っていないだけだよ」と答えていた。

  私は「禁煙」は何かを「する」ことでもなければ、「はじめる」「挑戦する」ことでもないと思う。禁煙は、「今まで行っていたこと、すなわちタバコを吸うという行為をしないこと」であり、何も特別なことをするわけではない。ただ喫煙をしないだけである。

 そう思って、気楽にタバコを吸わないようにした。吸おうと思えばいつでも吸えるように、いつものところにはタバコも置いてあった。1日吸わなかったら、2日目は「せっかく昨日吸わなかったのだから今日も吸わないでおこう」。3日目は「せっかく2日間も吸わなかったのだから」と言う風に半年たった。

 もし、禁煙を考えている人がいらっしゃったらぜひ参考にしていただきたい。

 禁煙は「する」ではなく、「今までしていたことをしない」こと、新しいことや難しいことを始めるのではなく、今までしていたことをしないことであり、それは簡単なことだと思う。 

 

 
    186.迷惑メール  
     以前、ホームページにメールアドレスを公開していたこともあり、迷惑メールが頻繁に送られてくる。

 色々なところから、1日300通くらい送られてくるが、メーラーの自動仕分け機能で自動的に迷惑メールフォルダーに移動するので、実際手作業で削除するのは1日10件くらいである。

 それでも面倒なので、その都度、その迷惑メールの本文中にあるURLを、「本文中にある文字を含む場合は削除」ルールに登録して、今後に備えている。

 ところが、昨日のお昼頃から大量のSPAMメールが送られてくるようになった。1分間に4〜5通くらいで、メールチェックするたびに100通以上のSPAMメールが来ている。

さいわい、そのメールの件名が全部「Entry to RES」となっており、迷惑メール登録しているので、全部迷惑メールフォルダーに移動するが、送受信の時間がバカにならない。

 以前、知り合いがウイルスに感染して、大量にメールが送られてきたことがあったが、今回は、突然どうしたのだろう。

 蛇足

・ 自動仕分けの登録をするとき、送信者のメールアドレスで判断すようようにしても、アドレスをどんどん変えて送ってくるのであまり効果がない。

・ 本文中に含まれているURLで判断するように設定すると効果的である。相手のねらいはURLをクリックしてもらうことだから、そこは変更できない。

 

 
    187.禁煙と人生観  
     ある本に「自分でできないと思っていたことができると、その後の人生観が変わってくる」と書いてあった。何か宗教に関する本だったと思うが、題名までは覚えていない。

 宗教ではないが、私にとってできないと思っていたこと「禁煙」を、今も継続していることで少し人生観が変わってきたような気がする。

 つい1年ほど前まで、私は禁煙をしようと思わなかったし、タバコを吸わない生活など考えたこともなかった。20歳からタバコを吸い始めて、30年以上、ロングピース、缶ピース、セブンスター、マイルドセブンと銘柄こそ変えたものの、ずっとタバコを吸ってきた。妻や子供に批判されても、タバコだけは譲らなかった。

 心の片隅には「タバコを止めた方がよい」という考えがあったかもしれないが、「どうせ自分は止められない」「止めるためにつらい思いをするのは嫌だ」という気持ちの方が強く、「タバコを止めよう」という気持ちすら出てこなかった。

 ところが、ふとしたキッカケで「タバコを吸わなくなって」もう7ヶ月が経つ。タバコをやめたことで、まるで別人のように生活様式や考え方が変わってきた。

 その変化の一部は

 ・ 晩酌の量が減った。
 飲まない日もある。今まではビール・チューハイ・水割りを毎日飲んできた。

 ・ 寝る前のストレッチが継続できるようになった。
 今までは最初だけ張り切ってすぐに挫折した。

 ・ 音楽をよく聞くようになった。
 今までは音楽には興味がなかった。全く聞かなかった。

 ・ 仕事以外の本をよく読むようになった。
 今までは仕事の関する本が中心だった。

 ・ 明日でもいいことは今日しなくなった。
 今までは先取り先取りで仕事を進めていた。

 ・ せっかち人間からのんびり人間に変わったような気がする。

 喫煙している人が「タバコを吸わない」ということは、ただ単に「喫煙による健康被害を避ける」という点だけでなく、できないと思っていることを実行した「新しい自分に出会えること」でもあるのではないだろうか。

 

 
    188.ハロー効果  
     ハロー効果、後光効果、光背効果ともいう。

 「1つが良いと何もかも良く評価してしまう、1つが悪いと全て悪く評価してしまう、部分的印象で全体的評価を行ってしまうこと。」

 「遅刻をして同僚に迷惑をかけた。」という事実を捉えて規律性と協調性でマイナス評価をするとハロー効果になってしまう。この場合、規律性のみで判断する。

 人事評価に限らず、日頃の人間関係でもよく発生する恐れがある。注意しなくては、・・・。

 

 
    189.被考課者訓練  
   

 人事制度は何よりも運用が大事であり、その運用の中心となるのが人事考課である。人事考課を公正に行い、納得性を高めることが、人事制度の機能的運用に結びつく。

 そして、その納得性を高めるために行われるのが「考課者訓練」である。「考課者訓練」とは、評価する人たちを対象に、人事考課のルールや評価基準などを事例研究を交えて勉強してもらう教育研修であり、人事考課の適正な運用には不可欠なものである。

 これはこれで効果はあるが、実はもっと効果的な教育研修がある。それは「被考課者訓練」である。「被考課者訓練」とは、評価される人たちに、人事考課のルールや評価基準などを勉強してもらう教育研修である。

 「被考課者訓練」がなぜ効果的かというと、次のような理由が挙げられる。

@  評価される人が人事考課のルールや基準を知っていることで、評価結果だけでなく評価の理由(過程)が理解でき、仮に評価結果が悪くても納得できる。

→評価される人が人事考課のルールや基準を理解していないと、評価結果だけで感情的になり、仮に正当な評価であっても納得できない。

A  評価される人が人事考課のルールや基準を知っていることで、評価する方も今まで以上にしっかり勉強して、ルールや基準通りに実施するようになる。

→評価される人が人事考課のルールや基準を理解していないと、評価する方も気を抜いて、一生懸命勉強しない場合も出てくる。


B  評価される人が人事考課のルールや基準を知っていることで、事前に努力できるし、評価結果も納得できる。

→評価される人が人事考課のルールや基準を理解していないと、どのような努力をすれば報われるのかがわからず、また、評価結果についてもなぜそのような評価になるのか納得できない。

 などなど、「被考課者訓練」には、メリットがたくさんある。
 

 → 被考課者訓練の案内

 → 被考課者訓練の研修プログラム例

 → 被考課者訓練の実施風景(抜粋) (ある独立法人での例)
 最近は民間企業だけでなく、社会福祉法人、医療法人、国立大学法人、県庁や市町村役場などでも人事考課は実施されている。(当然考課者訓練も実施されている)

  被考課者訓練考課者訓練をご検討の方は、お問い合わせフォームを使ってお問い合わせください。(ホームページ割引10%offを適用させていただきます。)

 

 
    190.部門特性を考えた目標設定  
     部門の特性により目標項目の内容やゴールが違ってくる。少なくても、ラインとスタッフでは求めるものが違うので、目標設定もその辺のところを考慮して設定する必要がある。
  
 

ライン部門

スタッフ部門
意味

Goo
辞書

企業で、生産・販売など直接的な活動に関する部門。 企業組織で、製作・販売に直接携わらず、その企画・助言・補佐を行う間接的部門。
広辞苑 部・課・係のような直系組織による指揮系統に従って、購買・製造・販売などの日常業務を遂行している部門。 調査・分析・企画などの間接業務を専門に分担し、ライン部門に対して助言・支援する機能を果たす部門。
業績指標 組織としての最終業績指標を売上や利益などの数値で明確に捉えることができやすい部門。 組織としての最終業績指標を数値で捉えにくい部門。
業績責任 利益責任、部署によっては収益責任 部門として費用責任
会社全体の業績責任

業績目標と
遂行目標

部門単位での業績(最終成果)が明確であり、また、業務遂行の結果がストレートに業績に反映されるので、業績目標のウエイトが大きくなる。 部門の業績(最終成果)が判定しにくいため、会社全体の業績に対する責任と、それを達成するための遂行目標のウエイトが大きくなる。

 この辺の違いを最初から考慮して、目標管理制度を導入しないと、導入後の目標設定の時点で適切な目標設定が出来なくなってしまう。 注意が必要である。