■ 言いたい放題 34 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
166.パワハラ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最近、パワハラという言葉をよく耳にする。
セクハラ(セクシャル・ハラスメント)は権力を使った性的嫌がらせであるのに対して、パワハラ(パワー・ハラスメント)は、上司から部下へ、あるいは先生から生徒への権力を使ったいじめということである。 しかし、このパワハラは部下指導や生徒指導という名目で、なかなか表面には出てこないのが実情である。また、このパワハラは、単なる肉体的な暴力だけではなく、無視する、仕事をさせない等の精神的暴力が多く存在する。 これらを区別する基準として、次のようなことが考えられる。 1. 一定の社会環境内における権力関係がある。(上司と部下、教師と学生など) 2. その権限を利用して、下位のもの(立場上の弱者)に対して継続的に行われる。 3. 権限の範囲を超える言動による人権侵害により、不法に精神的・肉体的損害を与える。 4. その結果、心身の衰弱や雇用(職場)環境の悪化や不安が生じる。 パワハラの加害者にならないように気をつけよう。 パワハラの被害にあっているようであったら、証拠を集めて、すぐに、相談しよう。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
167.人事制度の運用 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
人事制度がうまく運用できない(特に、人事考課や目標管理)という話をよく聞く。
私も、新しい制度を導入するよりは、今ある制度をしっかり運用した方がよいと思うし、今ある制度が運用できないで、新しい制度が運用できるわけがないとも思う。
しかし、それは「今ある制度が会社にとっても、社員にとってもよい制度である」ということが前提である。 会社にとっても、社員にとってもよくなる制度であれば、しっかり運用するための努力は必要であるが、自分のクビを絞めるような制度であれば、誰もしっかり運用しようとはしない。そのような、制度をしっかり運用するための努力をしても、無駄になってしまう。 人事制度の運用を考える前に、その人事制度が本当に、会社や社員のためになる制度なのか、検証する必要がある。例えば、 ・ 評価連動型の目標管理で、チャレンジングな目標を設定しろと言っても、誰も設定しないであろう。 「制度に欠陥があるので、しっかり運用しないことで、会社がうまくいっている。」ということもあるかもしれない。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
168.労災事故ゼロ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
工場に行くと目のつくところに、「労災事故ゼロ、753日間」などという看板が揚がっている。事故がないということは、本当によいことだ。このような看板を掲げることで、作業者にさらなる安全意識を植え付け、来訪者には、「当工場は安全を重視していますよ」ということをアピールしているのだと思う。
これはこれで、よいことであろうが、あまりこれを強調しずぎると、別の問題が出てくる。 1.事故が起きても「事故ゼロ」を続けるために、事故隠しをしてしまう。 2.安全な体制を維持することよりも、表面上の「事故ゼロ」を続けることが目的になってしまう。 3.事故を起こした本人も、「事故ゼロ」の継続をストップさせたくないので、我慢する。 4.「事故セロ」継続が長くなると、作業者は過度のプレッシャーを受けてしまう。 など 安全管理やコンプライアンスは、結果も大事であるけれど、それ以上に、管理態勢の構築と維持が大事である。表面上の結果ばかり求めると、逆に隠蔽体質になってしまい、本当の管理態勢はできなくなってしまう恐れがある。 悪い結果を恐れず、見えるようにすることで、本当の管理態勢ができるのではないだろうか。 (あえて、管理体制ではなく管理態勢という字を使っています。)
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
169.サッカーW杯予選抽選 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
元日本代表FW中山雅史(38=磐田)が、12月9日にドイツのライプチヒで行われるW杯1次リーグ組み合わせ抽選会に、くじ引き役のドロワーとして招待された。
天皇杯もあり、本人が参加するかどうかは、ハッキリしていないが、ある意味、ジーコ監督以上に予選突破を目指す日本の命運を握っている、といえそうだ。 W杯の予選は出場国32カ国を4つのグループに分け、それぞれ抽選していく。発表されたわけではないが、次のように予想される。(10月26日時点) 第1ポット ヨーロッパと南米の強豪国+開催国のドイツで、多分 ブラジル、アルゼンチン、イングランド、イタリア、ポルトガル、オランダ、フランス、ドイツ 第2ポット 残りのヨーロッパ ウクライナ、スウェーデン、クロアチア、セルビア・モンテネグロ、ポーランド 第3ポット アフリカと南米とオセアニア トーゴ、ガーナ、コートジボアール、アンゴラ、チュニジア、エクアドル、パラグアイ 第4ポット アジアと北米 日本、韓国、サウジアラビア、イラン、メキシコ、アメリカ、コスタリカ 予選突破は2位までであるから、第1ポットは別にして、第2、第3ポットの国が、どこになるかによって、予選突破の難易が大きくちがってくる。 第2ポットからは、初出場のウクライナやポーランドあたりがよさそうだ。 第3ポットからは、チュニジア以外のアフリカ(みな初出場)がよさそう。南米の国は苦手みたい。 ベストは オランダ、ウクライナ、アンゴラ(プレーオフで勝ち上がった場合はオーストラリア)、日本 最悪は アルゼンチンなど、セルビア・モンテネグロ、エクアドル、日本 かな? いずれにしても、地区予選が終わって、W杯予選のグループ分けが気になるところである。ちなみに、10月のFIFAランキングは次の通りである。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
170.成果主義が機能する企業 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最近、成果主義について、色々批判的な意見が増えてきている。確かに、色々問題点も多いが、うまく機能している企業も無いわけではない。
そこで、成果主義が機能している企業の特徴を列挙してみた。これに当てはまる会社は、成果主義を導入したほうがよいであろう。しかし、当てはまらない企業は、早く成果主義から脱却した方がよさそうだ。 1.企業は人なり 「教育は自己責任」という考え方が浸透しており、社員教育やOJTなどはほとんど行わない。能力のある人間を外部から調達するという考えが主流である。 能力を高めるのは自己責任であり、その能力を使って成果を上げて初めて、企業に貢献したことになり、その成果に対して報酬を与えるという考え方が浸透している。 逆に、企業内で人材育成をするという考えの企業には、成果主義は機能しない。 2.技術の伝承 企業特有の専門技術や管理技術を武器にしているのではなく、日々刻々と変わる最新技術を武器にしている。したがって、過去の技術を伝承するという必要は無く、最新技術をいかに取り入れ活用するか、の方が大事である。 過去に蓄積した技術ノウハウを武器にしている企業では、成果主義は機能しない。 3.企業風土 成果という物差しを通して、企業と個人は対等である。企業も帰属意識や忠誠心などは要求しない。あくまでも成果と報酬の関係である。社員一人ひとりが個人事業主のような立場であり、社員一人ひとりが成果を上げれば、全体としての成果が上がるという考えである。そこには協調性とか応援とかという考えは、存在しない。 「和」を尊ぶ企業では、成果主義は機能しない。 4.人事評価 人事評価は、報酬を決めるためのものであり、それ以外の何モノでもない。したがって、明確に判定できる数値目標が中心になる。また、報酬を決める仕組みであるため、細かく規定しないと納得性が確保できない。フィードバックの面接も育成のための面接ではなく、報酬決定のための交渉の場である。 年功で上がってきた管理職では、成果主義は機能しない。 5.事業領域 高い成果を上げて、高い報酬を得ている人が存在するから、成果主義は機能する。能力がありそれなりの努力をすれば成果が上がり、報酬が高くなるというストーリーが成り立つからことが大前提である。 斜陽産業や事業そのものが陳腐化しており、自己努力が報われない事業、企業では成果主義は機能しない。 成果主義が機能する条件に当てはまらない企業は、成果向上型人事制度をお勧めします。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||