■ 評価のQ&A 8 |
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「近年の人事労務管理の長所と短所」について考察する課題なのですが、長所と短所がわかりません。そもそも年功序列が崩れた等が近年の人事労務なのですか?(学生さんより) 確かに、近年をどう考えるか、難しいですね。とりあえず、日本的人事管理の特徴として、 ただ、バブル崩壊以降はこれらの特徴が短所として、経営に悪影響を及ぼすようになりました。
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人事考課と評価を区別して考える必要があります。評価とは「物の善悪・美醜などを考え、価値を定めること。」と辞書に書いてありましたが、人事考課とはその評価の範疇の中で「仕事上の行動や結果、能力を評価すること」になります。 仕事をする中で、誰をどのように評価するかということは、基本的に自由であり、気に入ったとか、ウマが合うとか、いろいろありますが、基本的にどう思うかは自由でしょう。 そして、それにあった付き合いをすればよいことであると思います。 しかし、人事考課と評価とは別物です。年に2回か3回、人事考課を行う時は、そのような個人的な判断ではなく、決められたルールと基準で行うことが「人事考課」なのです。人事考課は一定のルールと基準によって仕事上の行動や結果を評価することであって、決して人物評価や好き嫌いの評価ではありません。 人事考課する前に、人事考課のルールと基準を明確にすることが大前提です。そして、「事実に基づいて、基準と照ら合わせて、ルール通りに」人事考課を行えるように考課者訓練をしっかり行うことが必要です。考課される人にも、被考課者訓練で人事考課のルールや基準を浸透させると効果的です。
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部門間の甘辛があると感じているが、高得点をつけないと部下が割を食うのではないか心配なのだがどうしたら良いか。 評価が甘いということは、上司の期待値が低いということであり、ダメなものでもよいと認めることですから、部下をつぶしてしまいます。 部下はそれでいいと思ってしまい成長が止まります。 |
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絶対考課では基準を揃えるのが難しく、相対考課の方が現実的ではないか。 社員同士比較して優劣をつけることがよいことかどうか?それぞれ条件もちがうわけで納得性があるかどうか、疑問があります。 育成のためには絶対考課が必要です。人事考課は職務遂行能力の分析評価であり、言い換えれば「職務遂行能力の健康診断」です。 |
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考課のフィードバックの方法は?何を伝えるべきなのか。 フィードバック(育成)面接は「賞与や昇給が多いとか少ないとかを事前通告する」場ではありません。 育成面接の流れを参考にしてください。 |