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      ジーコ監督の人事考課 (考課日:2003/7/4)  
     1.考課対象  
   

 日本サッカー代表監督としての手腕
 コンフィデ杯までの働き

 
     2.主な行動事実  
     コンフィデ杯予選退敗
  対ニュージーランド戦 3−0 勝利
  対フランス戦     0−1 敗戦
  対コロンビア戦   0−1 敗戦
 
     3.人事考課の考え方  
    1.成績考課
 職務基準は、ジーコ監督自ら公言していた、「コンフェデ杯ベスト4」とする。
  予選リーグ突破ベスト4が期待通りB
  決勝進出で期待を上回ったA
  優勝ですばらしいS
  予選リーグ突破できない場合はC
  1勝もできずに予選リーグ敗退はD
と考えると今回は「期待を下回るC」となる。

2.情意考課
 特に問題なかったBということであろう。

3.能力考課
 試合のおける細かい采配や決め事については、専門家が行っていることであり、また、内容が伝わってこないこともあり、評価の対象としないが、明らかにわかる選手交替等については判断できる。

 1日おきに試合を行うという過密日程の中、また、かなり暑いという気候の中で、ほとんど同じ選手を使うということに関しては、ちょっと疑問が残る。第1戦で勝利した後の第2戦は仮に勝っても予選突破が決まらない状況であった。第2戦の相手フランスは1勝しており、ここで負けても次ぎ勝てば2勝。コロンビアもニュージ−ランドに勝って日本に勝てば2勝となり、得失点差になる。
 この時点で日本が決勝に進出できる条件は、第2戦に負けても第3戦のコロンビアに勝つことである。したがって、フランス戦は主力を温存して次のコロンビア戦に必勝を期すべきであった。

 注目されるフランス戦でよい結果を残したい気持ちはわかるが、予選リーグ突破という目的達成のためには、フランス戦を捨てる勇気が必要である。主力を温存したフランス勝っても意味がないし、本当にフランスに勝ちたいのであれば、予選を突破して決勝リーグで戦えばよいのである。

 また、第1戦のニュージランド戦においても、3点勝っている状態で選手交替をしなかったことも、選手の疲労を考えると疑問が残る。勝負にこだわるのはよいが、あまり目先の1点や1勝にこだわって本来の目的を忘れてしまったのでは、逆効果である。

 ジーコ監督は「同じメンバーで長く試合をする」と力がつくといっているが、今の時点で11人がよくなっても、大目標である2004年ワールドカップの時には、どうなっているわからない。11人のチームではなく、23人のチームとして、チーム力を上げていくべきであろうし、まして今回の過密日程と猛暑においては、なおさら交替枠をうまく使う必要があった。

 そのような点から、判断力C、企画力C、指導力Cと判断する。

4.ウエイト
 スポーツということから、成績40%、情意20%、能力40%とした。

5.結論
 総合評価はかろうじてとなる。スポーツの場合結果がはっきり出るので致し方ないであろう。

 
     4.人事考課の結果  
   

 

考課項目・要素

評語

ウエイト

成績考課・コンフェデ杯予選突破 40%
情意考課・規律性 5%
情意考課・責任性 5%
情意考課・協調性 B 5%
情意考課・積極性 B 5%
能力考課・判断力 10%
能力考課・企画力 10%
能力考課・折衝力 10%
能力考課・指導力 10%

総合評価

46点

 

 
     5.補足説明  
   

 その時のベストメーバーを使う。選手を育てるのはクラブの責任である。試合では選手自らがアイディアを出してやって欲しい。じゃ、監督は何するの?
 現役時代のジーコ選手や、今のナカタクラスであれば、その方がのびのびできてよいのだろうけれど、今の日本のクラブや選手、そして協会のレベルでそれが通用するのであろうか?
「名選手、名監督たりえず」にならなければいいが、・・・・・。