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      読売巨人軍長嶋監督の人事考課2 (考課日:2001/8/5)  
     1.考課対象  
   

 2001年プロ野球ペナントレース前半戦の戦い。

 
     2.主な行動事実  
     前半戦終了時、勝ち数は1位であるが、勝率ではヤクルトが1位であり、4.5ゲーム差で2位。
 
     3.人事考課の考え方  
    1.成績考課
 職務基準は当然優勝への足固めとなるが、長嶋監督の場合野球を面白くするということも職務基準に入れたい。
  a,前半戦首位で折り返し、ペナントレース優勝の足固めをする。
  b,観客が興奮するような采配でプロ野球を盛り上げる。
と仮定する。

 「a,前半戦首位で折り返し、ペナントレース優勝の足固めをする。」については、勝率およびゲーム差からすると期待を下回っている「C」と判断せざるを得ない。この時点では自力優勝の可能性が残っているので「D」にはならない。

 「b,観客が興奮するような采配でプロ野球を盛り上げる。」については、昨年は評論家が否定しても、ファンが喜ぶような采配があり、さすが長嶋監督と思わせることが多かったが、今年はオールスター前の阪神3連戦初戦の「清原に送りバント」というような、確率的にも、ファン心理としてもふさわしくない采配があり、「C」と判断せざるを得ない。

2.情意考課
 あっと驚くような采配があり、チャレンジ精神旺盛ということで「A」と判断したいところであるが、その主旨がチームやファンが理解できず、独りよがりの積極性になっているので「C」と判断せざるを得ない。

3.能力考課
 先ほどの清原に送りバントの采配は、確率的にも、清原に対する精神的影響からも、ファン心理からも明らかに間違いであり、今期、ペナントレースを逃した場合の「大きな敗因」になる可能性がある。
 清原または高橋がヒットを打つ確率と、清原が送りバントに成功してかつ高橋がヒットまたは犠牲フライを打つ確率とどっちが高いのか?前者が低いと考えたのであれば、清原に代打河合のはず。中途半端な采配がその後の連敗につながった。
 あえて清原に送りバントをさせて、勝利への執念を植え付けようという趣旨もあったであろうが、昨年までの清原であれば、みな納得したであろうし、そのような効果も期待できたであろう。しかし、今年の清原はその前の試合まで調子よかった状況であり、ポイントゲッターであったのである。
 そのような状況での送りバントは清原本人にも「まだ信頼されていない」を思わせたであろうし、他のメンバーも「なんで」と思ったのにちがいない。それが、この試合はもちろん、阪神戦3連敗の原因であると考えられる、したがって判断力は「C」と判定する。

 企画力についても、条辺、岡島の使い方、特に条辺の登板過多はペナントレースを考えて使い方ではなく、計画性が全くないと判断せざるを得ない。したがって企画力は「C」と判断する。

 指導力については、折衝力については、期待通り「B」とする。

4.ウエイト
 スポーツということから、成績40%、情意20%、能力40%とする。(前回と同じ)

5.結論
 総合評価は期待を下回るCとなる。

 
     4.人事考課の結果  
   

 

考課項目・要素

評語

ウエイト

成績考課・勝つ 40%
情意考課・規律性 5%
情意考課・責任性 5%
情意考課・協調性 B 5%
情意考課・積極性 5%
能力考課・知識技能 5%
能力評価・判断力 10%
能力評価・企画力 5%
能力評価・折衝力 10%
能力評価・指導力 10%

総合評価

48点

 

 
     5.補足説明  
   

 人事考課は過去の行動や結果を評価するものであり、将来の期待とか可能性は関係しない。巨人ファン、長嶋ファンとしては、残念な結果になったが、後半戦の頑張りに期待し、ペナントレース終了時には「劇的な逆転優勝を導いた」ということで「S」となって欲しいものである。