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      言いたい放題 13  
    60.職業としてのパチンコ  
     通勤途中に大きなパチンコ屋さんの前を通ったら、10人くらいの人が入り口に待っていた。朝の8時過ぎなのに、確か開店は午前10時のはず、新装開店でもないのに、こんな早くからと思っていたら、駐車場に車が続々入っていく。

 関係者に聞いてみると、最近リストラの関係でにわかパチプロ(パチンコの稼ぎで生活する人)が増えているという。もしかして、リストラになった人がいつも通りパチンコ屋さんに出勤しているのでは、・・・。
 そこで、職業としてのパチンコを考えてみることにした。

 パチプロは完全に自己責任の世界である。誰も助けてくれない。
自分で稼がないと1円の収入もない。
会社生活では会社に出勤するだけで収入は保証されたが、パチプロはパチンコ屋さんにいるだけでは一銭にもならない。
会社生活では仕事ができなくても、賞与などで減額されることはあっても、会社にお金を支払うことはない。しかし、パチプロは下手をすると、支払いの方が多くなってしまう。
まさに、個人事業家であり、創業を毎日繰り返しているようなものである。
 そして、パチプロは毎日結果が求められる。今日よく出る台であっても、明日はわからない。毎日が新規獲得である。
 このような環境で収入を得ようとするためには、かなりの精神力が必要である。
長い会社生活で依存体質が身についてしまった人には、半年くらいであればちょうどよい「精神鍛錬」かも知れない。

 そこで、「パチンコで本当に喰っていけるのか」という疑問が残るが、幸いパチンコ屋さんやパチンコメーカーの研修をしている関係で、色々と話を聞くことができたので、それらを私なりに以下にまとめてみた。


 
    61.パチンコの損得計算  
     「パチンコで本当に喰っていけるのか」という疑問が出るが、理論的には可能である。
その理由は、競輪競馬などの公営ギャンブルと比べるとわかりやすいと思う。
公営ギャンブルを運営するためにはそれなりの経費が必要であり、売上の25%がその経費に引き当てられ、その残りが配当金に回される。即ち、どんな人でも、どんな馬券を買っても、最初から25%はピンはねされるわけである。
予知能力のある人は別にして、普通の人であれば、途中勝った負けたはあるかもしれないが長期的に考えると、25%は損するということである。

 パチンコ屋さんも経費がかかる。どれだけかかるかはその経営のよって違うであろうが、ここでは公営ギャンブルと同じ25%として考えてみよう。
パチンコ屋さんも経営するためには25%を確保しなければならない。
しかし、この25%はお店全体で確保すればいいわけであり、すべてのパチンコ台が25%回収できるようになっているわけではない。
中には、平均的に10万円投資して1万円分しか出ないような設定の台もあれば、20万円分出るような台もあるわけである。
お店トータルで平均的に10万円の投資で平均的に7.5万円だけ出るように設定してあるわけである。

 したがって、そのよく出る台を探し出して、いつもその「よく出る台」で打てば長期的には必ず勝てるということになる。

 

 
    62.よく出る台とは  
     ここで議題にするのは、スタート穴に玉が入り絵柄が回転して、同じ絵柄(通常3つ)が揃うと大当たりになり、2,000個程度の玉が出るという方式のパチンコ台のことである。

 「よく出る台」というのは、その当たり確率が高い台ということではない。
当たり確率はそれぞれの機種で1/299とか1/315とか決まっており、パチンコ屋さんがそれを変更するということはできないことになっている。
そして、その確率は一回毎に洗い替えであり、前回、どんな絵柄が出たかは関係しない。
簡単にいえば、299面のサイコロを毎回振って、例えば1の目が出たら大当たりというような仕組みである。
平均的に299回に1回は「1」の目が出るのであろうが、実際には連続したり、1000回振っても出なかったりということがあるかもしれない。
また、2が出たから次は1ということも決まっていない。
毎回、1/299の確率であたりがきまるのである。
(という話である。メーカーの人のコメント)

 それでは「よく出る台」はどんな台のことを言うのであろうか。
普通のサイコロで1回振って、6が出たら、6000円もらえるというゲームをする時、1回サイコロを振るのに1000円支払うとしたらどうなるか。
途中、勝った負けたはあるかもしれないが、確率的には差し引き0になる。
これでゲームをやれば、勝ち負けはほんとに「運まかせ」ということである。
もし、1回サイコロをするのに500円支払うというルールだったらどうなるか。これなら確率的には必ず勝つ。平均6回振るごとに3,000円儲かるわけである。
逆に、1回サイコロ振るのに2000円支払うとすると、確率的には必ず負ける。

 このように、大当たりの賞金が同じであれば、1回のサイコロを振る金額が安ければ勝てる、高ければ負けるということになる。(その境をボーダーラインと呼ぶ)

 パチンコの場合も、大当たりの出玉はある程度決まっているわけであるから、(最近はそれを絞っているお店もあるが)サイコロを振る単価を下げれば、確率的には勝てるということになる。
サイコロを振る単価を下げるということは、同じ玉数でたくさんスタート穴に玉を入れるということである。
例えば、1000円分250発の玉で25個スタート穴に入れば、1回転40円になるし、10個しか入らなければ1回転100円ということになる。
当然、1回転の単価が安いほうが勝てることになる。

 ここで、ボーダーラインを玉数で計算してみると、
大当たり確率1/300、確率変動1/2、大当たりでの出玉数2000発とした場合、確率動突入確率が1/2というのは、1/2の確率でもう1回大当たりが保障されるという意味であり、これが5回6回と続くこともあれば、1回で終わることもある。
これらを平均すると、確率的には2回続くことになり、大当たりでの期待値は4000発になる。
大当たり確率が1/300であるから、4000発で300回回転すればトントンということになる。
即ち、40発で3回回転すればトントンであり、それ以上回転すれば確率的には勝ち、それ未満であれば負けということになる。
40発で3回転というと、1000円250発では18.75回ということである。
ただこれは、玉数だけのボーダーラインであり、お金に換算する時は購入金額と換金する額が違うので、その分を考慮する必要がある。
(換金率というが、1発4円で購入をして3円で換金するとか、お店によって色々ある、最近は等価交換というお店も多くなった)
 当然、等価交換のお店はボーダーラインが低くなるので、その分回転しにくくなっているし、換金率の低いお店は、よく回転するようになっているのが普通である。
その中でよりスタート穴に入る台が「よく出る台」ということになる。

 

 
    63.よく出る台を探す  
     釘を読むということになるのであろうが、最近は「ネカセ」(台の傾き)なども影響するので、素人には、その微妙な変化まではそう簡単に読めないようである。
技術的なことは別のHPに譲ることにして、ここでは素人的発想で考えてみたい。

◆ お店の選択

 よく出る台とそのでない台が一つのお店に混在しているわけであるから、パチンコ台の数が多いお店の方がよく出る台の絶対数が多いことになる。
また、お客が多いお店はよく出ない台にもお客がついているわけであるから、よく出る台を多くすることができる。お客が少なくよく出る台しか稼動していないようなお店はよく出る台を少なくしないとやっていけない。
したがって、お客の入っている大型店がよい。ということになる。

◆ 機種の選択

 基本的には、よく回転する台が一番いいのであるが、時間効率を考えると回転時間が短い、リーチ時間が短い機種がよい。
ボーダーラインを上回った台で短時間により多くの回転をさせることが、パチンコの必勝法であり、リーチ時間が長いと待ち時間が多くなり、せっかく「よく出る台」であっても、その恩恵が出にくくなる。
勝負が速いことが原則である。(逆に回転が悪いと効率的に負けることになるが。)
また、仕事として長時間するわけであるから、ハンドルの形状やストップボタンの押しやすさなど自分の手に合った機種を選ぶのがよい。
趣味や娯楽で行うのであればリーチアクションやキャラクターなども考慮するのであろうが、仕事と考えればそのようなことはあまり関係しない。
また、それらに惑わされるようだと、職業としてはやっていけないのではないだろうか。

◆ 台の選択

 基本的には釘を見ることになるが、素人にはよくわからない。
そうなると一番よいのは実際に打ってみるということになる。
1000円くらい打ってみて、どれくらいスタート穴に入るかをみて、これだと思う台(ボーダーラインを超えてよく入る台)をトコトン打つということが一番確実であろう。
この場合、むやみに試し打ちをしていると、それだけで支出が増えるのでちょっと工夫することが必要である。
簡単なのは台の「縦読み」である。同じ台を毎日打つことでその台の変化がわかる。
同じお店で同じ台をいくつか決めておき、それを毎日試し打ちしてみる。
実際に打たなくてもその台の実績を把握しておくことである程度予測することができるので、その予測に基づいて試し打ちをする。
そうすると今日はよく入るとか、今日は入らないとか実感できるので、よく入ると思った台を信じて打つというやり方である。
台の「横読み」というのは、他の台との比較であるが、これはすぐには会得できないが、「縦読み」で釘の変化に気付くと、「横読み」のコツがつかめてくる。
いずれにしても仕事として行うのであれば、それなりの努力が必要であろう。

 

 
    64.稼ぐための行動  
    ◆ 基本行動

 上記のように「よく出る台」を探せば、確率的に必ず勝てるわけであるから、よく出る台を見つけるための行動をすればよいことになる。
同じ店に毎日行く。同じ機種を同じような場所で打つ。
そのためには、人にとられないように早く行く。まわりの台の実績を把握して、店の出玉方針を把握し、それによって出る台の予想する。
試し打ちをしてよくスタート穴に入ると確信したら、トコトン打つ。ここからは確率を信じて粘るだけ。

◆ 人気店の不人気機種

 同じお店でも機種によってお客がたくさんついている機種もあれば、ほとんどついていない機種もある。
この場合お客のたくさんついている機種を選びたくなるが、多くの場合「よく出る台」は残っていなく、あいているのは出ない台が多い。
不人気台にも「よく出る台」はいくつかあるはずであるから、そちらを探した方がよいであろう。

◆ 時間配分

 長時間できない場合は最初から打たない。
等価交換でない限りは、パチンコ玉を買った時点でマイナスからのスタートになる。
それを取り返して初めて稼げるわけで、時間がなければ取り返すことすらできない。
現実的にパチンコ屋さんは夕方から来るサラリーマンのおかげで儲かっている。
朝から来ている常連はその分儲けているそうである。

 出玉があって、閉店までの時間に余裕があれば、トコトン打つ。
買った玉より出玉のほうが安い。安い玉でたくさん回転できれば、その分儲かる。
今日出なくても、明日出るかもしれない。
ボーダーラインを上回っていれば、確率的には必ず勝てる。
たくさん回転させればだんだんとその確率に近づいていく。
安い玉でたくさん回転できればその分得になる。
サイコロ自体の確率もあるが、サイコロを振る人の確率もたくさん振ると収束していく。
大当たりが長時間こないということは、いずれ大当たりが連続して発生するという前兆である。
ただし、その時期はわからないが。

◆ まとめ
 これまで気分転換や娯楽の一種と思っていたパチンコを職業として考えると、色々な見方ができることがわかった。
少し考え方を変えて、挑戦してみたらどうだろうか?娯楽として、仕事として。