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      言いたい放題 9  
     41.本当の努力  
     カレーライスしか作れない妻が毎日、汗かいてカレーライスを作って、私は努力しています、一生懸命料理を作っています、といえるでしょうか。
確かにカレーライスを作るということについては、努力しているのかもしれないが、本当の努力とはちがうのではないだろうか。
 本を読むとか、人に聞くとか、料理教室に通うとかして、料理のレパートリーを増やす、腕を上げるための行動をとることが、一生懸命であり、努力しているといえるのではないか。

 同じ様に、会社の仕事においても、目の前の仕事に対して、その時だけ一生懸命になる(その時でも一生懸命にならないのは論外)のは当たり前であり、その仕事のレベルを上げるために、例えば、日頃から、本を読むとか、よりできる人に相談するとか、するのが本当の努力でしょう。
 もちろん、過去にそのような努力をしてある一定水準以上のレベルにあるのであれば別であるが、そうでなければ、その仕事のレベルを上げる努力をすることが、本当の努力といえる。
 そして、その努力が本人の能力向上につながり、関連の仕事でも生きてくるのである。
その場だけの一生懸命じゃ、本人の能力開発にもつながらないし、ほかの仕事にも活用できない。

 本当の努力をすることが、会社のためにもなり、本人のためにもなるのではないだろうか。

 
     42.創業社長の苦悩  
     仕事柄、中小企業の社長を話をする機会が多いが、特に創業社長と賃金の話をしていると、次のようなことを感じる。

 社長は社員に給与をたくさん払いたい。それは、創業時、名もない自分を信じてついてきてくれた社員に報いたいという気持ちと、社員に少しでも喜んでもらいたい、社員に自分を信じてよかったのだと誇示したい気持ち、また、社員やその家族にいいところを見せたい気持ちもあるからではないだろうか。
 能力主義や成果主義というのは、会社を運営していく上で必要だということは十分わかっているが、だからといって、能力のない社員や成果の出ない社員を低い処遇にはしたくない。
今までも、口で文句をいいながらも、賃金はそれなりに上げてきたし、だからこそみんな頑張ってくれた。特に、今、能力主義や成果主義にすると、創業時自分を信じてくれた年配社員に厳しい処遇になる。そのようなことは、出来ればしたくない。

 しかし、会社もかわいい。苦労してやっとここまで大きくした会社である。ここで倒産したら、自分の人生の証がなくなってしまう。お金の問題でなく、人生の成果物として会社を存続させたい。このままでは、人件費の高騰で支払いが出来なくなってしまう。売上も伸びそうにない。何とかしなければ。
 新聞に成果主義、年俸制というのがのっていた。あそこの会社も成果主義にしたらしい。当社も成果主義を導入してみようか。いろいろ資料を見てみると、企業経営に関してはかなりいいらしい。考え方はよし、具体的に当社にあてはめてみよう。
 ・ 職務給で仕事が変わらないと賃金は変わらない?
 ・ 成績が悪ければ賃金が下がる?
 ・ 熟練工は必要ない、熟練工がいなくてもいいように仕事を標準化する?・・・・・・・
そんなことしたくない、そんなことできるわけがない。
しかし、会社の業績が、・・・・・。
 ああ、どうすればいいんだ。 個人の価値観と経営者の責任にはさまれて、苦悩する創業社長。

 創業社長は口では厳しいけれど、実は社員に一番やさしい。だから、今まで存続した。社員を道具のように考える会社は長く存続しない。
そのやさしさゆえに、会社が存続してきて、そのやさしさゆえに会社存続の危機に陥っている。

そんな社長に一言
「会社を存続させることが、社員にとっても一番いいことなんですよ、社員を信じなさい」
 

 
     43.ネット先進県?政治関心度?  
     先日の小泉内閣メールマガジン(2001/07/12)に読者の内訳が掲載してあった。

原文  -------------------------------------------
(都道府県別の登録者数)
 最後に、都道府県別の登録者数のトップ10を挙げてみました。関東地域
や大都市を抱える地域の読者が多いですが、全国各地から登録していただい
ています。
 なお、海外にも2.6万人の読者の方がおられます。

1 東京都 34.4万人(17.3%)
2 神奈川県 21.2万人(10.7%)
3 大阪府 14.8万人(7.5%)
4 埼玉県 12.3万人(6.2%)
5 千葉県 11.6万人(5.9%)
6 愛知県 11.5万人(5.8%)
7 兵庫県 9.0万人(4.5%)
8 福岡県 6.4万人(3.2%)
9 北海道 6.4万人(3.2%)
10 静岡県 5.1万人(2.5%)

---------------------------------------------------

 しかし、これでは、もともと各県の人口がちがうので比較にならない。
そこで、読者の人口比率を計算してみた。下記の表である。
どういったことではないが、ネット先進県と見るのか、政治関心度と見るのか、ミーハ-度と見るのか、いろいろあるだろうが、各自分析してもらいたいものである。
 

都道府県 H11年人口 人口 比率 小泉 メール 読者 読者 比率 人口比 人口比 順位
01 北海道 5,695 4.50% 64 3.20% 1.12% 29
02 青 森 1,475 1.16% 10 0.50% 0.68% 46
03 岩 手 1,414 1.12% 10 0.50% 0.71% 45
04 宮 城 2,360 1.86% 27 1.40% 1.14% 26
05 秋 田 1,196 0.94% 10 0.50% 0.84% 40
06 山 形 1,250 0.99% 12 0.60% 0.96% 36
07 福 島 2,135 1.69% 19 0.90% 0.89% 38
08 茨 城 3,002 2.37% 37 1.90% 1.23% 22
09 栃 木 2,012 1.59% 25 1.20% 1.24% 21
10 群 馬 2,030 1.60% 24 1.20% 1.18% 25
11 埼 玉 6,929 5.47% 123 6.20% 1.78% 4
12 千 葉 5,920 4.67% 116 5.90% 1.96% 3
13 東 京 11,837 9.34% 344 17.30% 2.91% 1
14 神奈川 8,443 6.66% 212 10.70% 2.51% 2
15 新 潟 2,490 1.97% 28 1.40% 1.12% 28
16 富 山 1,125 0.89% 18 0.90% 1.60% 9
17 石 川 1,186 0.94% 17 0.90% 1.43% 12
18 福 井 831 0.66% 12 0.60% 1.44% 11
19 山 梨 893 0.70% 11 0.50% 1.23% 23
20 長 野 2,223 1.75% 24 1.20% 1.08% 31
21 岐 阜 2,118 1.67% 27 1.30% 1.27% 20
22 静 岡 3,776 2.98% 51 2.50% 1.35% 18
23 愛 知 7,008 5.53% 115 5.80% 1.64% 8
24 三 重 1,864 1.47% 26 1.30% 1.39% 14
25 滋 賀 1,333 1.05% 19 1.00% 1.43% 13
26 京 都 2,633 2.08% 45 2.30% 1.71% 5
27 大 阪 8,801 6.95% 148 7.50% 1.68% 6
28 兵 庫 5,484 4.33% 90 4.50% 1.64% 7
29 奈 良 1,449 1.14% 23 1.20% 1.59% 10
30 和歌山 1,074 0.85% 11 0.60% 1.02% 32
31 鳥 取 614 0.48% 6 0.30% 0.98% 34
32 島 根 764 0.60% 7 0.40% 0.92% 37
33 岡 山 1,959 1.55% 27 1.40% 1.38% 16
34 広 島 2,883 2.28% 40 2.00% 1.39% 15
35 山 口 1,538 1.21% 17 0.80% 1.11% 30
36 徳 島 830 0.66% 10 0.50% 1.20% 24
37 香 川 1,029 0.81% 14 0.70% 1.36% 17
38 愛 媛 1,497 1.18% 17 0.90% 1.14% 27
39 高 知 810 0.64% 6 0.30% 0.74% 44
40 福 岡 5,000 3.95% 64 3.20% 1.28% 19
41 佐 賀 884 0.70% 7 0.30% 0.79% 41
42 長 崎 1,525 1.20% 13 0.70% 0.85% 39
43 熊 本 1,865 1.47% 18 0.90% 0.97% 35
44 大 分 1,226 0.97% 12 0.60% 0.98% 33
45 宮 崎 1,176 0.93% 9 0.50% 0.77% 43
46 鹿児島 1,788 1.41% 14 0.70% 0.78% 42
47 沖 縄 1,312 1.04% 7 0.30% 0.53% 47
合計 126,686 100% 1,986 100% 1.57%  
海外     26      

◆ kana_3の感想
 政治関心度というよりも、今回のメールマガジンはひとつのブームであり、ネット浸透度と考えるのが妥当であろう。そう考えれば、東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏、京都、大阪、兵庫の近畿圏、そして、愛知と大都市圏が上位を占めているが、これはある意味予想通りである。(千葉と埼玉の順が気になるが、埼玉県人として)
 おどろいたのは、9位に富山、11位12位に福井、石川の北陸3県が入っていることだ。住宅事情がよいこと、あるいは教育県でPC教育が進んでいること、雨や雪が多くて外出する機会が少なく、その分、インターネットをする人が増える、等々、理由を考えてみたが本当はどうなんだろう。
 同じ関東でも、茨城(21)栃木(22)群馬(25)がこの順位というのは、ちょっとびっくり。やっぱりアクセス環境がよくないのかな?いつも東京からで北関東は、地方の県庁所在地より遅れることが多いから。

    総務庁統計局統計調査部国勢統計課「国勢調査報告」 労働力統計課「人口推計年報」

 

 
    44.政治は3流、経済は1流?  
     バブル全盛のとき「政治は3流、経済は1流」「政治家はダメでも、経営者は優秀。日本経済は大丈夫」と豪語していた大企業の経営者が、不景気になると「政治が悪い」「緊急対策をうて」と政府にせまり、挙句の果てに人員削減。
 それこそ、3流といいたいものだ。

 最近の人員削減企業の一覧

 

 
    45.成果をあげるコツ  
    その1 (kana_3の経験則)
・ まず、「自ら汗をかく」 → 効率・成果は5%アップする。
・ 「自分の仕事のやり方を工夫する」 → 10%アップする。
・ 「他人との連携、仕事の流れ、仕組みを改善する」 → 20%アップする。
・ 「実施しなくても、それ以上の効果があがることを考える。」 → 30%以上アップする。
★ 上記の2番目まで実施する人は多くいるが、3番目4番目まで考えないと、成果は出ない。
  2番目まででは限界がある。2番目までも実施ない人は論外。

その2 (kana_3の経験則)
・ 一人でいるときは、一人でがんばる。
・ 周りに人がいるときは、その人をうまく使う。(すすんで協力してくれるように仕向ける)
・ お客がいれば、お客をうまく使う。(すすんで協力してくれるように仕向ける)
・ 協力すれば、メリットがあるような仕組みを作る。協力せざるをえない仕組みにする。
★ 成果を出すためには「たってる者は親でも使え」の精神が必要。自分のメンツと大きな成果、どっちを選択するか?仕事プロは、成果を選択する。

その3 (kana_3の経験則)
・ 創業当時は社員の努力に頼る。自分も汗かく。社員も汗かく。行け行けドンドン。
・ 3年経ったら、標準化。誰でもできるように、やり方を整備する。しかし、努力は必要。
・ 5年経ったら、努力しなくても成果が出る仕組みを作る。
・ 10年経ったら、次を考える。
★ 社員の努力で成り立っている会社は、いずれ消滅する。10年が限度。
  努力しなくても成果が出る仕組みを創業10年までに作る。

その4 (昔読んだ本に書いてあった)
・ 明確な指示命令を与える。明確とは「何を」「いつまでに」がはっきりしていること。 → 100%の力を発揮する。
・ 「なぜそうするか」その指示命令の目的、理由を理解させる。 → 130%の力を発揮する。
・ 指示命令する前の段階から参画させ、自ら実行するように仕向ける → 169%の力を発揮する。
★ 人間は作業ロボットではない。自ら必要と思ったことは熱心に取り組むし、理由がわかれば力が入る。社員をロボットのように指示命令だけで動かしている管理者は、いずれ自らがロボットになる。

ぜひ皆さんの思う「成果をあげるコツ」を教えてください。