■ 評価のQ&A 3 |
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「遅刻の常習犯が数名います。 仕事ができるということと、遅刻をするということは別問題です。仕事ができるということはそれはそれで、能力や成績でプラス評価ができますが、遅刻をよくするということは情意考課(勤務態度評価)の規律性でマイナス評価となります。 評価上は上記のようになりますが、問題は本人が遅刻をせず、今まで通り一生懸命仕事をするように仕向けることです。どうるればよいか、・・・・・・ 上司の対応が大切です。 「その場その時に、その事実を叱る」これが必要です。 今回のケースにおいては(状況はよくわかりませんが)、遅刻をしてきたらその時点で、激しく叱る、これがまず第一歩だと思います。その後、2時間くらいしてから別室に呼んで、仕事ができる点をほめて、期待していることを話します。そして、その後もう一度遅刻をするということは、会社だけでなく本人にとって、あるいは本人の将来にとってどれだけマイナスになるかを話します。これでなおるはずです。激しく叱る。2時間は我慢する。これがポイントです。 |
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「目立つ仕事は張り切って、すごい責任感を持ってとりくむが、目立たない仕事は人任せにしたり、手抜きをします。
責任性を含めて、情意考課の標準Bはいつも期待通りということです。 同じように、責任性においても、かげひなたなくいつも一生懸命で、期待通りということです。目立たない仕事だから手を抜くということであれば、期待にそぐわないわけですから、責任性は「C」となります。
このように、情意考課は考課期間を通して、連続的に期待通りであることが標準「B」の要件となります。「C」に該当するような行動があり期待通りの連続性が途切れた場合は、「C」となります。 |
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「多少困難に出会っても自分一人で取り組み、最後までやり抜こうとするのですが、結果としてうまく行かないことが多い人がいます。どう評価したらよいでしょう。」 最後まで自分一人でやり抜こうという姿勢は大事です。しかし、業務に支障をきたすようでは困ります。責任性というのは与えられた仕事を完了するために最善の努力をしたかどうかということです。 何らかの事情、例えば、突発的事情が発生したとか、仕事そのものが難しいとか、自分の能力が不足しているとかで仕事が完了できない予測がついた場合は、その仕事を完了させるためにあらゆる手段、例えば、上司に報告し援助を得るとか、同僚に手伝ってもらうとかしてでも完了させる努力が必要です。 自分一人でやり抜こうとしてたまたま失敗をしてしまったのであれば、責任性があると判断できますが、いつも失敗するのは、責任性をはき違えているか、見通しが甘いかのどちらかです。 |
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「期のはじめは遅刻が多かったが、再三の注意が功を奏して、期の終わりにはまったくしなくなった場合は、どのように評価すればよいでしょうか。」 遅刻をするのは規律性に該当します。 まして、発揮能力の改善は恒常的でないため、積極性には入りません。 |
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「期のはじめ、業務知識の不足によるミスが多かったが、期の終わりには業務知識もつき、ほとんどミスがなくなった場合はどう評価すればよいでしょう。」 知識は保有能力であり考課時点の充足度をみるものですから、期の終わりの考課時点に必要な業務知識を身につけているのであれば、知識「B」となります。 |