■ 評価のQ&A 1 |
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「私は評価するのも嫌いだし、評価されるのも嫌いです。」 評価をするということと、序列をつけたり、競争させるということは、別問題ではないでしょうか。確かに、序列をつけられることや、競争を強いられることを望まない人はいると思いますし、それがいつも好ましいとは思いません。 ただ、評価されることは望んでいるのではないでしょうか、○○さんも自分の仕事について、お客さんが気に入ってくれたかどうかは気になるでしょうし、正しい評価を、できればよい評価をしてほしいと望んでいると思います。 「評価=処遇(賃金、賞与)」、「評価=差をつけること、序列をつけること」、という考え方をまず払拭する必要があります。 何を評価するか、基準は何か、ルールや方法はどうするか、など、検討することはあると思いますが、前提は、正しい評価を望んでいる、正しい評価は必要だ、ということです。 |
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「残業を拒否するのは、どう評価すればよいですか。」 まず、規律性について考えてみましょう。 命令は受けて当たり前、標準B、拒否すればC・Dが妥当でしょう。 次に、責任性を考えてみましょう。 まとめると次のようになります。
ただし、自分の責任で残業が必要な場合でも、残業できない理由があり、それを事前に連絡し、手を打ったのであれば、残業できなくてもマイナス評価はできません。 補足説明 「就業規則、36条協定があれば、残業は「命令」てぎますし、就業規則で懲戒処分の対象ともなり得ます。」というご意見をいただきました。 現在の法律の解釈として、 問題は「何を正当な理由か」という問題であり、たとえデートであっても本人にとって一生を左右するものであれば、正当な理由となると思うのですが、いかがでしょう。 そのような理由で、あえて、「依頼」という言葉を使っています。 誤解のないようにお願いします。 補足の補足 命令しなくても、必要性を感じて、従業員が自ら申告してくるように、仕事の重要性や目的を知らしめることが経営としては大事だと思っています。 |
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「残業自粛の指示があるにもかかわらず、残業をしているのは、どう評価しますか。」 本来残業は残業申請を出して、管理者の許可があってはじめて行うものですが、中小企業の場合は、ほとんど事後承諾になっている場合が多いようです。 これは、その残業の内容によってちがってきます。いくら残業自粛といっても、会社業務に支障をきたすような重要な仕事が残っているのであれば、残業してでも行うべきです。しかし、翌日行なっても間に合うのであれば、「残業自粛」を優先して考える必要があります。 すなわち、その残業の「重要性・緊急性」と「残業自粛」の優先度で決まってくるわけです。 |
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「有給休暇を全部使い果たしている人と、まったく使っていない人の評価は、どう考えればよいのでしょう。」 有給休暇を使った、使わないは人事考課上まったく関係ありません。 |
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「Y君は職場の通路ですれ違ってもめったにあいさつをしません。 もし、「あいさつをしなさい」という業務命令があって、あいさつをしないのであれば服務規程に反するということで、規律性を『C』とすることもできますが、あいさつは業務命令でするものではないと考える方が適切です。 |